人間関係リセット症候群とは?その背景にあるHSPの特徴

人間関係リセット症候群とは、一度築いた人間関係を何らかの理由で突然リセットしたくなり、全ての繋がりを断ち切ってしまう状態を指します。この症候群を抱える人の中には、HSP(Highly Sensitive Person:繊細な人)の特性を持つ方が多いことが知られています。HSPは、周囲の環境や人間関係に対して敏感で、些細なことでも大きなストレスを感じやすいのです。そのため、相手の些細な言動や、自分が感じた小さな違和感がきっかけで「もう続けられない」と感じてしまい、人間関係を一気に切り離したくなることがあります。

mimo.

「自己中な人が生きやすいのこの世の中なんなの」
私は買い物中や仕事中、家の外に出ると一度はこういう場面に出くわします。
きっと、みなさんもそう思うことありますよね…。
人間関係リセット症候群の人って性格が似ていると思います。
この記事を読んで、少しでも気持ちが楽になってくれると嬉しいです。

人間関係リセット症候群のきっかけ

人間関係リセット症候群を引き起こすきっかけには、さまざまな要因があります。以下の3つは、よく見られる理由です。

相手の嫌なところを見てしまい、一緒にいたいと思えなくなる

人間関係をリセットしたくなるきっかけの一つに、相手の嫌な一面を見てしまうことがあります。例えば、相手の無神経な発言や行動、価値観の違いが目立ってしまうと、その瞬間から「もう一緒にいるのは無理だ」と感じることがあります。HSPの人は特に他人の行動に敏感で、些細なズレがストレスとなり、それを避けるために関係を断ち切ろうとします。

mimo.

私はこれがきっかけで友情関係が一気に減りました。
『自我が強くて自己中な人』や『人を貶して笑いをとる人』かな…
グループの中に一人でもいたら次回はもう行きたくないってなります。

人間関係が面倒に感じる

「人と関わること自体が面倒」と感じることも、人間関係リセット症候群の要因です。特に、友達とのやり取りが義務感やストレスに感じられるようになると、その人との関係を続けることが重荷に思えてしまいます。HSPの人はエネルギーを多く消耗するため、頻繁にコミュニケーションを取ることが疲れてしまい、結果として「もう会いたくない」と感じることがあります。

mimo.

適当にいられる友達ならいいけど、そこまで仲良く無い友達は本当に疲れる。私と話してて楽しいかな?何話したら嬉しいかな?とか考えちゃう。

自分と他人を比較してしまい、ネガティブになる

他人の幸せそうな姿や成功を見ると、自分と比較してしまい、ネガティブな感情に陥ることもあります。SNSや日常の会話で他人の幸せな話を聞くたびに「自分はどうしてこんなにうまくいかないのだろう」と感じてしまうのです。この感覚が続くと、やがてその人との関係を保つことが辛くなり、自分の中で「離れる方が楽だ」と判断してしまうことがあります。

mimo.

私はこれが理由でSNSを一気に減らした。
学生の頃ずっと続けていたTwitterは削除して、インスタは本垢を削除。裏垢で10人未満だけ。
好きな人の幸せはこっちも幸せになるけど、どうでもいい人の幸せな姿はただ劣等感を感じて焦るだけ。

人間関係リセット症候群による後悔と孤独感

人間関係をリセットした直後は、心の中に一時的な開放感や解放感を感じるかもしれません。しかし、後になって後悔や孤独感に襲われることも少なくありません。特に以下のような後悔が典型的です。

学生時代との違いを痛感する

学生時代は、特に努力をしなくても、自然と周りに友達がいたため、人間関係のリセットをしても次の新しい関係がすぐに生まれることがありました。しかし、大人になると、日常的に友人と会う機会は減少し、どちらかが積極的に連絡を取らなければ会うことが難しくなります。そのため、一度リセットした人間関係はなかなか再構築できず、孤独感が増す一方です。

mimo.

学生の友達を続けるって結構大事なんだなって大人になって気づいた。
大人になってから出会って、関係続いている人いない…(汗)
趣味で繋がったりしたら続くのかもな〜

恋人の交友関係にモヤモヤする

自分は人間関係をリセットして友達がいないのに、恋人が多くの友達と楽しく過ごしている姿を見ると、モヤモヤした感情が生まれることがあります。「自分はなぜこんなに孤独なのに、恋人は楽しそうなんだろう」と感じてしまい、そこから不安や嫉妬心が芽生えてしまうのです。この感情が強まると、恋人との関係にも影響を及ぼすことがあります。

mimo.

恋人が積極的に一緒に遊ぼう(恋人の友達も一緒に)って言ってくれるタイプじゃなかったら多分耐えられないかも…しょっちゅう遊びに行かれて放置だったらネガティブが爆発してしまう…

誘いづらくなる自己嫌悪

一度関係をリセットした相手に対して、時間が経つと再び連絡を取りたくなることがあります。しかし、いざ連絡しようとすると「今さら誘っても嫌われるんじゃないか」「もう以前のように仲良くなれないかも」と不安になり、誘うこと自体が億劫になります。結果として、自分の行動に対して自己嫌悪に陥り、人間関係を再構築することがますます難しく感じるようになるのです。

mimo.

「私に誘われて嬉しいって思わないっしょ」って考えちゃう。
「私に時間をつかってくれるのかな?」とか考えて、やっぱ辞めとくかってなりがち。

人間関係リセット症候群が友情・恋愛・職場に及ぼす影響

人間関係リセット症候群が影響を及ぼすのは、友人関係だけではありません。恋愛や職場の人間関係にも大きな影響を与えることがあります。

友情の影響

友情において、人間関係リセット症候群の影響は顕著です。一度友人をリセットすると、その後の再構築が難しくなり、孤独感が増していきます。また、新しい友人関係を築こうとするときにも、過去のリセット経験から「どうせまたうまくいかないだろう」と不安になり、人間関係に対して消極的になることがあります。そのため、友人を作ること自体が大きな壁となり、結果として孤立してしまうことが多いです。

mimo.

友情は一度壊れると修復が難しい。それに周りに広がる可能性がある。
下手に行動をして、その行動が周りに広がると思うことが心配。あと労力も。もう関わらなければいいか」っ関わらなくなる。

恋愛の影響

恋愛においても、人間関係リセット症候群の影響は少なくありません。特に、恋人の交友関係に嫉妬や不安を感じやすくなるため、相手を束縛したり、疑念を抱くことが増えます。これにより、恋人との信頼関係が揺らぎ、喧嘩や別れに繋がることもあります。また、自分自身が友達がいないことに対して劣等感を抱くことで、恋人との関係に余計な緊張感を生んでしまうこともあります。

mimo.

人間関係リセット症候群の人依存体質だと思う。
でも、何かこっちに不都合があればすぱっと切り替えられるから強者。
沼っている時に相手に振られたらもう人生どん底って並にメンタル落ちるから、そんな時は相談してね。

職場での影響

職場でも、同僚との人間関係が面倒に感じたり、過度に気を使ってしまうため、うまく馴染めないことがあります。人間関係をリセットしがちな人は、職場でも必要以上に孤立してしまうことがあり、仕事のパフォーマンスにも影響を与えることがあります。また、チームワークが必要な環境であるにも関わらず、自分から距離を置くことで、周囲から「協調性がない」と誤解されてしまうこともあります。

mimo.

職場のあのどろどろ&ギスギス&ネチネチな人間関係ってなんなの?
女性が多い職場だからしょうがないか…って思っていた。
けど、転職先でも男性がすごくネチッこいひと(人の短所を言う・自分は正当化)でスタッフのいる職場はどこもきついんだな…と思ってしまった。

さいごに

人間関係リセット症候群で悩むHSPの方々にとって、孤独感や後悔は非常に辛いものです。しかし、まずは自分の感情に正直になり、少しずつ自分を許すことが大切です。人間関係は無理に続けるものではありませんが、一度切ってしまった関係も、再び繋がることは可能です。自分に合ったペースで、少しずつ他人との距離感を見直し、必要なときには助けを求める勇気を持ちましょう。孤立していると感じたときこそ、自分自身を見つめ直し、心を軽くするための小さな一歩を踏み出してください。

mimo.