共依存を自覚しているのに抜け出せない理由
共依存の状態にあることを自覚しているのに、それを変えることができないという状況は、非常に辛いものです。特に恋人との関係が長く続いていると、その関係性が「普通」だと感じてしまい、悪循環から抜け出せなくなります。
共依存は、相手に過剰に依存し、相手の存在が自分の人生にとって欠かせないものだと感じる状態です。この状態に陥ると、次のような思考に陥りがちです。
- 「彼しかいない」
- 「この彼に合うのは私しかいない」
- 「彼がいないと私はダメだ」
これらの思いが、別れたいと思っても行動に移せなくなり、同じような喧嘩を繰り返してしまう原因となります。自分でもその悪循環に気づいていても、相手に対する依存度が高いため、関係を断ち切ることが難しいのです。
いざ別れてみると、「別れてよかった…」って思うのに、別れる前って何故かこの感情になりがち。
なぜ共依存に陥るのか
共依存の根底には、不安や孤独感、自己肯定感の低さが影響しています。過去の恋愛経験や家庭環境が影響し、相手に過剰に依存することで心の安定を求めるようになることが多いです。
- 自己肯定感の低さ
「自分に価値がない」「自分は愛されるに値しない」という感情が、恋人に依存する原因となります。恋人に愛されることでしか、自分の価値を感じられなくなり、相手に強く依存するようになります。 - 恐怖と安心感の繰り返し
共依存関係では、喧嘩や不安を抱えながらも、仲直りした瞬間に安心感を得ることができます。この安心感が、一時的なものだと分かっていても、その瞬間の「やっぱり好き」という気持ちが次の依存を助長します。結果、同じパターンの喧嘩を繰り返してしまうのです。 - 「彼しかいない」という思い込み
恋人が自分にとって唯一の存在だと思い込むことで、他に選択肢がないように感じてしまいます。これにより、別れを選択できず、関係を続けることが最善だと思い込んでしまうのです。
きっと、共依存になやすい人って、『孤独を経験したことがある』とか『友達との関わりを減らした』だと思う。『心から信頼できる・絶対に味方』な人=彼氏にしちゃっているから共依存になるんだと思う。
同じような喧嘩を繰り返す原因
共依存関係では、同じような喧嘩が何度も繰り返されることがあります。なぜなら、根本的な問題が解決されていないからです。具体的な原因としては、以下のようなものが考えられます。
- お互いの不安を解消できていない
喧嘩の原因が相手への不安や自分自身への不満であることが多く、これを解消できない限り、同じようなパターンでの喧嘩が続きます。たとえ一時的に仲直りしても、不安が消えない限り再び問題が浮上します。 - コミュニケーション不足
喧嘩の際、相手に対する不満をうまく伝えられず、感情的にぶつかってしまうことが多いです。そのため、表面的には解決しても、根本的な理解が得られず、同じことが繰り返されます。 - 情緒不安定な状態
自分の感情がコントロールできず、すぐに情緒不安定になってしまう場合、冷静な話し合いができずに感情的にぶつかってしまいます。これが喧嘩を繰り返す原因となり、悪循環に陥ります。
別れたくない、でもこのままでは辛い
「別れたくない」という気持ちは強いものの、共依存関係にいると、相手に対しての不満や喧嘩の連鎖が続き、心身ともに疲弊してしまいます。この状態が続くと、恋愛そのものがストレスの原因となり、最終的には精神的なダメージを受けることになります。
別れることが最良の選択肢かどうかは個人の判断ですが、少なくとも自分自身の心を守るために、以下のようなステップを考えてみてください。
1. 自分の感情を冷静に見つめ直す
まずは、自分の感情を客観的に見つめ直すことが重要です。恋人に対する依存がどれだけ強いか、そしてそれが自分にとってどれほど有害かを認識することで、次のステップが見えてきます。
- 何が自分を情緒不安定にしているのか?
- 喧嘩の原因は何なのか?
- 本当に相手が「唯一無二の存在」なのか?
こうした問いを自分に投げかけることで、少しずつ冷静さを取り戻すことができます。
こういうのは紙に書いていくと頭が整理されるよ!
2. 信頼できる人に相談する
友達や家族、もしくはカウンセラーなど、信頼できる人に相談することも大切です。共依存の状態にあると、自分の中で問題が大きくなり、冷静な判断ができなくなります。誰かに話すことで、自分が抱えている問題を整理し、他人の視点から新しい考え方を得ることができるでしょう。
- 「誰にも相談できない」という壁を壊す
- 一人で抱え込まないことが重要
- 信頼できる人に少しでも気持ちを伝える
これ、本当に大事。共依存の人たちって周りから見ると明らかにおかしいことでも『私たちは特別だから』って見て見ぬふりをしちゃう。もしくは周りを見れていない。他の意見に流されるのは良くないけど、一つの参考として聞くのはとても大事。
3. 自分自身を大切にする習慣を作る
共依存関係にあると、相手に合わせることばかり考えてしまい、自分自身のケアが後回しになります。しかし、長く健康的な関係を築くためには、自分を大切にすることが必要不可欠です。趣味や友人との時間を大切にし、自分だけの空間を作ることで、少しずつ自分に対する自信を取り戻していきましょう。
- 自分を大切にするための習慣を取り入れる
- 恋人以外の人間関係を大切にする
- 趣味やリラックスできる時間を持つ
夢中になれるものがあるか無いかで情緒って変わる!
さいごに
共依存から抜け出すことは簡単ではありません。恋人に対して強い愛情を抱いているからこそ、別れるという選択肢を取るのは難しいと感じるでしょう。しかし、自分自身の幸せや心の健康を守るためには、関係を見直し、冷静な判断をすることが大切です。今の状態から抜け出すために、まずは自分の気持ちに正直になり、小さな一歩を踏み出してみてください。
mimo.